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66歳、僕のこれかを、い〜い加減に楽しもう

プラグマティックな生き方を目指す

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『自分を肯定して生きる プラグマティックな生き方入門』

想定外のことが起きる昨今、プラグマティックな生き方が必要だと思っている。プラグマティックな生き方は、ノイラートの船に喩えることで、分かりやすく説明できる。

出港してしまった船が、大海原で航行中に改修しなければならない状況になった。その船には3人が乗船している。放っておくと漂流し目的地へ着けないばかりか、船が壊れてしまい、浸水し沈没する恐れがある。

さて、3人はどう考えるのか、どう対処するのか。

Aさんは理想論:一刻も早く船を港につけ改修する。つまり、100%船を直し切ることが大切で、そうでなければ、また同じ状況に陥るかもしれない。今の視点が全くない理想論。

Bさんは現実論:とにかく船を浮かばせていなければならないことが先決問題で、できる範囲で修理を始める。現実の制約の中で、ちょっとずつ直して行くしかない。「今、ここ」の視点で捉え、何ができるか。

Cさんは悲観論:そんなことをしたって、単なる応急処置でしょ。全然根本的には直っていない。そして、もう終わりだ、どうしよう...。沈みかけている船では、論外。

プラグマティックな生き方は、「役に立つ」ことだけに集中すること。つまり、Bさんの考え、対処方法だ。

ノイラートの船の状況の場合、理想論や観念論、または諦めは何の役にも立たない。出港してしまった船なのだから、大改修はできなく、「今、ここ」の「現状を改善する」ことで、問題に取り組むこと。また、高い自己肯定感と、プラグマティズムの親和性は関連があり、低い自己肯定感は様々な弊害をもたらす。「できる」のに「できないと」と思ってしまうこと。高い自己肯定感はポジティブになり、ノイラートの船を沈ませないためにも、「今、ここ」の「現状を改善する」ことに集中できる。つまり、少しずつ努力し改善することによって、自分の理想とする状態に高めていく生き方なのだ。

プラグマティックな考え方を、定義付けすると

自分自身の判断で、自分にとって「役に立つ/意義がある」と思う生き方を希望し、その希望の実現のために「今、ここ」でできることを確実に実践し、少しずつでも自分を理想の状態に高めていく生き方/考え方のこと。

また、絶対に自分や自分の生き方を否定すべきではない。その考え方、拠り所、経験、弱さを大切にし、そのうえで、日本人的な考えとは異なる「プラグマティック」を、自分の中に「もうひとつ」の選択肢として、戦略的に自分の生き方考え方に取り入れ、多くの悩みに対処する。

そんな生き方/考え方は、山中司著『自分を肯定して生きる プラグマティックな生き方入門』で知った。とてもいい本だと思う。